精神科ナースがウェルビーイングについて考えるブログ

現役精神科ナースが「よりよい人生」について考え、共有します。

子供が「いじめ」にあっていたら?

こんにちは。精神科ナースまさです。

 

今日は少し雑談と言うか、ちょっっとだけ相談された内容と私の考えをシェアできたらなぁと思います。

 

予防線を張るようで恐縮ですが、精神科看護師である私個人の見解であり、スクールカウンセラーでもなんでもありませんので、ご了承ください。

 

今回、相談いただいた内容は

自分の子供がいじめにあっているみたいで、学校を休んでしまいました。どんな風に関わればいいのでしょうか?

ということでした。

親としてさぞ悩まれたのでしょうし、お子様も本当につらいでしょう。私自身も中学校のころにいじめにあって登校拒否をしていた時期がありましたので、お子様に非常に共感できる部分がございます。

 

まず関わり方としては、お子様がそのことを親に言えた所を褒めてあげるところから始めましょう。自分がいじめられていると発信することは、たとえ親であろうと大変に勇気のいることです。そして、世の中には大人でも子供でも、周りにつらいことを打ち明けられずに自殺を選んだり、限界を超えて頑張ってしまいある日突然に心が壊れてしまうこともあります。周りの人からしたら「突然に」と感じるかもしれませんが、実際はずっと以前から蓄積していて、それが限界を超えることでなるので、本人の中では突然でもなんでもないんです。それを打ち明けることが出来たのですから、まずそこに感謝を述べることで、お子様は一人じゃないと感じることができるでしょう。

 

次に「普段通り」を心がけましょう。これは正直、もともとどのように子供と関わっていたかによって良し悪しがあるので、ケースバイケースではあるのですが、腫れ物のように扱ったり、ましてや学校に行くことを急かすなどするのは逆効果です。普段通りに関わり、一緒にティータイムでも設けて話しやすいタイミングで話してもらうと、お子様も本心を伝えることができ、良いガス抜きになるでしょう。

 

そして、学校の方にスクールカウンセラーか担任の先生とお話できる機会を作れるように打診しましょう。子供のいじめる側は家庭環境に問題があることが多く、子供だけに注意をしても改善しない、もしくは反発して悪化することが多いそうです。ですので、お子様同士だけの問題と思わずに、周りの大人みんなが向き合っていくことが大切です。

 

今の時代は学校に行かなくても生計を立てていく方法は多く、あとからやり直しが効きやすい時代にもなってきていますので、この際に自分の好きなことや将来やってみたいことなどのポジティブな計画立案をおすすめするのもいいでしょう。

正直に申しまして、親が子供にできることは「環境をつくること」以外にそんなに多くありません。なにかを強制することも逆効果であることが多いので「いつでも見守っているから、安心して相談してね」という姿勢を示していくことで、お子様の次に進む力を支援していくことが大切になります。

 

いじめはデリケートな問題で、非常に解決が困難である一方で、お子様の今後の人生を左右する恐れもあります。だからこそ、親御さんやお子様だけで抱えるのではなく周囲と相談してくのが肝要です。

 

「いじめ」はとっても辛いことであり、だれ一人幸せにならない最悪の行為です。私はこの最悪の行為が一刻も早くなくなることを心から願っております。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。 私個人への相談等も承っておりますので、お気軽にどうぞ。

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