「マインドフルネス」とは?なぜ流行ってるの??
引用:Mindfulness as a tool to accompany a company’s cultural transformation
こんにちは。精神科ナースまさです。
最近よく聞く「マインドフルネス」をみなさんは説明できますか?
「なんかよく聞くけど、よく知らないし、興味もない」という人や
「宗教っぽくてなんかイヤ」という人もいらっしゃるかもしれません。
また、なんとなく知っているという人の中には、瞑想のことを指していると答える方が多いのではないでしょうか?
今回は精神科ナースが「マインドフルネスってなんぞや?」という疑問にお答えしていきたいと思います。
マインドフルネスは「過程」や「状態」
まず、よく聞く「マインドフルネス=瞑想」というのは厳密には間違いなんです。
正しい瞑想によって得られる「今、ここ」に集中している「過程」や、その「状態」を「マインドフルネス」と呼びます。
この言葉は、仏教の経典で使われていた言葉の英訳したものなので、人によっては宗教のイメージが強いかもしれませんね。
じゃあ、なぜマインドフルネスと瞑想が一緒にされやすいのかと言うと、瞑想の目的がマインドフルネスを感じられることだからなんですね。
色んなやり方が紹介されていますが、スタンダードな瞑想は姿勢を正して、ゆっくり鼻から息を吸い、倍の時間をかけて口から吐くことが紹介されることが多いです。このときに呼吸に意識を向けることで「今、ここ」に集中できるようになることがマインドフルネスであり、瞑想の目的でもあります。
え?なんでそんなことするのかって?
それにはたくさんのメリットがあることが、科学的に証明されているんです!
マインドフルネスはなぜ流行っているの?
瞑想は昔からもありましたが、ではなぜまた似たようなマインドフルネスに注目が浴びているんでしょう?
①集中力が向上し仕事の効率が上がる。
②世界的に「幸福」についての注目が上がってきているから。
のふたつが挙げられると思います。
①についてはよく聞く話ですし、私のブログの趣旨である「ウェルビーイング」から若干外れているので、②について解説します。
2012年4月、国連より世界で初めて「世界幸福度調査」(The world happiness report)が発表されて以降、毎年3月に世界の幸福度ランキングが発表されるようになりました。近年の上位は北欧が占めており、最新の2021年版で日本は先進国G7の中でも最下の56位でした。この調査自体は、GDPなどの経済状況の他に主観的な幸福感をアンケート調査で集計している部分もあるので、文化や国民性が強く反映されています。
つまり、謙遜が美徳とされる日本では順位が低くなってしまいがちなのは仕方のない部分もあるかもしれません。
詳しいレポート内容について説明・解説はめちゃめちゃ長くなってしまいますので省きますが、私が今回伝えたいのは、それだけ世界は「幸福」について注目しているということです。
本屋に行っても自己啓発や実用書で「幸福」について取り扱っている本が増加しており、日本においても「精神的な幸福」の注目度が上がっているのが伺えます。
そして、「マインドフルネス」には「幸福になるためのヒント」が隠されているので、今「マインドフルネス」が流行しているんですね。
マインドフルネスの効果は?
アメリカやイギリス、オーストラリアなどあらゆる国が、瞑想によって得られるマインドフルネスがもたらす効果の研究をして論文があります。
Hilton博士の研究ではうつ病患者、慢性疼痛患者の38%が症状の軽減がみられたなどの報告がみられます。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27658913/
また、Googleの社員でも勤務中にマインドフルネスの時間を取り入れることで、社員の幸福度の向上および生産性の向上を行っているそうです。
また、冒頭でもお伝えしたように「マインドフルネス」は今ここに集中している「過程」や「状態」なので、瞑想じゃなくてもいいんです。
壁を一点見つめて集中するでもいいですし、空を見上げて深呼吸するのでもいいんです。
そのため、「瞑想しなくちゃ」と思わなくてもいいのが手軽ですよね!
このように、マインドフルネスには科学的な根拠に基づいたメリットがあることで、世界的に有名になり、日本でも流行しているというわけなんですね。
やり方とか解説とかもしようかと思ったんですけど、検索するとめちゃめちゃたくさん情報があったので、それを参考にしてもらえれば良いかなと(笑)
最後まで読んでいただきありがとうございました!
私個人への相談等も承っておりますので、お気軽にどうぞ~