いやな気分は行動でも変えられる!
こんにちは。精神科ナースまさです。
突然ですが、皆さんの「気分」はどこから生まれていると思いますか?
基本的には自分以外の「外的要因」に左右されることが多いのではないでしょうか?
もっと具体的に言うと「上司から嫌なことを言われた」「部下が思い通りに動いてくれない」「出かけようと思ったのに雨だった」というマイナスな気分から、「お客さんから感謝された」「友達との話が楽しかった」「たまたま入ったお店の料理がおいしかった」などプラスな気分まで、ほとんど「自分以外のなにか」が「自分の気分」に作用していることが分かりますね。
でも、もしその気分が「自分で変えられる」としたら人生もう少し楽になると思いませんか?
今回は「行動で気分を変える方法」についての解説をしていこうと思います!
「感情」は「行動」に依存する!
実は認知行動療法でも「自分の行動で気分が変わる」ことが分かっています。
多くの人は「気分が乗らないから行動しない」と言われるかもしれませんが、それは逆で「行動しないから気分が乗らない」んです。
根性論と思われるかもしれませんがむしろ逆で、根性とかみたいな感情に振り回されているといつまで経っても行動できませんし、続きません。
そうなると「やっぱり自分はだめなんだ」って思い、なおさら行動に移せなくなります。
例えば、休日の朝にベッドの中で目が覚めた後も「やる気が起きない」ということでSNSを見て1時間とか過ごした場合、突然やる気がでることはほぼありません。
そのまま外にも出ずに昼過ぎになって、だらだらしていたら1日が終わってしまい「ああ、結局今日もなにもしなかった。明日も仕事だし憂うつだ。」となってしまう人も多いのではないでしょうか。
人間の「やる気スイッチ」は行動してからやっと入る
行動しないと感情がついてこないことは分かりました。
ではなぜ行動したら感情がついてくる、つまり「やる気スイッチ」が入るのかというと以前に投稿した「もっとも簡単なやる気スイッチの押しかた」に説明していますので、参考にしてみてください!
行動のハードルを下げる
とは言っても、わかっていてもできないことって多いと思うんです。
そこで認知行動療法でオススメしているのは「行動のハードルを下げる」ということです。
みなさんに「行動しましょう」というお話をすると「それができないから困っているんだ」と言われます。
そのため、私はもう少し具体的に行動の詳細を聞くことがあります。
そうすると大抵の方はスタートのハードルが高すぎることが分かります。
スタートするためのハードルはもっと低くていいんです。
ジムに行って運動することを目標としているなら、まず着替えたり荷物を準備することから始めてください、とアドバイスします。
勉強を2時間することを目標にしているなら、机でもどこでもいいので教科書や参考書を開いたり、問題を数問解くところから始めてください、とアドバイスします。
「そんなことで?」と思われるかもしれませんが、スタートがいちばんエネルギーが必要な場面であり、その際には最小限のストレスでないと始めることも、続けること出来ません。
まとめ
・感情が行動をつくるのではなく、行動が感情をつくる
・行動するためには、スタートのハードルを最低ラインまで下げる
これらを意識して、ぜひよりよい人生の実現を目指してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
私個人への相談等も承っておりますので、お気軽にどうぞ~