精神科ナースがウェルビーイングについて考えるブログ

現役精神科ナースが「よりよい人生」について考え、共有します。

自己肯定感を高めるには世界を肯定しなくちゃいけない!?

こんにちは、精神科ナースまさです。

今回はたまたま読んだ記事に「なるほどなぁ」と思わされるものがあったので紹介させていただきたいと思います。

 

自己啓発本を読んでも自己肯定感は向上しない」というタイトルで東大の哲学を専門とする教授とのお話から書かれた記事です。

president.jp

 

この記事の冒頭を要約すると

「自己は世界とのつながりの中で形成されているものなので、単純に自己だけを肯定するのは無理がある。だから自分を肯定するためには周りの世界も肯定する必要がある」ということです。

その方法として、ポジティブな感情もネガティブな感情もできるだけ素直に受け止めるということをあげています。

「ネガティブな感情も?」って思いますよね。

教授によると自分が感じた感情を無理やり抑制しないことで、立ち直りが早くなったり、立ち直った後により前向きに捉えられるようになるそうです。逆に言うと、負の感情をいつまでも受け止められずに「このままじゃだめだ。ポジティブにいなきゃ。」と思うことでいつまでも引きずってしまったり、最悪の場合、身体や心の病気につながってしまいます。

では、なぜ受け止めた方がダメージが少なく、回復が早いのでしょうか。

 

それは、負の感情の先には正の感情があるからだそうです。

 

・・・・よく意味がわかりませんよね(笑)

 

例を挙げると分かりやすいかもしれません。

嫌いな人がいたとして、なぜその人が嫌いなのでしょうか。

「高圧的」「馴れ馴れしい」「いつも他人のせいにする」などいろいろあると思いますが、元をたどればすべて「期待」からくるのではないでしょうか。

「自分が許せる範囲より高圧的」であったり「自分が期待するより距離が近い」など、正の感情を超えてきたときに負の感情が生まれます。

これらを踏まえて、しっかりとネガティブな感情を受け止めることで、自分が大切にしていることや価値観を再認識しより一層大切に思うことができるのです。そして、それらを大切にすることでネガティブな感情から始まった出来事から時間と思考を経てポジティブな感情に切り替わり、結果的に自己肯定感につながるということなんですね。

 

うーん。。分かったような分かってないような。。

実際はそんなにうまくいくことばかりではないと思いますが、ネガティブな感情もしっかりと受け止めることで、自分の価値観を再認識しよりよい再スタートを切れるようになるのは「たしかになぁ」と思いました。

そしてその繰り返しによって、結果的に「自分は自分、他人は他人。I am OK, You are OK」になり世界を肯定につながるのかなと。

 

あ、ちなみに、うれし涙と悲し涙は含まれているナトリウムの量が微妙に異なっていて、悲し涙を流す際にはナトリウム量が増えることが分かっています。また副交感神経が優位になり、ストレス発散を促進することが分かっています。味もしょっぱくなるんですよ(笑)

なので、しっかりと悔しさや悲しさを受け止めて涙するのもストレスの発散につながりますので、みなさんも溜め込まないようにしましょうね。

 

では今回はこれで失礼します。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。