「しなやかな人」になってのらりくらりと生きましょう
こんにちは、精神科ナースのまさです。
近年ではストレスは悪のように言われることがありますが、ストレスは上手に付き合っていくことで自分の成長を大きく伸ばし、よりよい人生の起点となります。逆にストレスがなければ人間は自然界に淘汰されて既に滅んでいるでしょう。
もっと身近な例を挙げましょう。
ほとんどの人にとって、大切なプレゼンをするときストレスを感じるでしょう。しかしそのプレゼンをするために、ストレスを感じながらも直結する内容のデータ収集をはじめ、分かりやすい話し方や資料の作り方など多方向について調べて練習し実践すると思います。そして結果はどうであれ、このプレゼンを終えた後に調べて学んだこと、実践したことは確実にあなたを「成長」させています。この「成長」は「ストレス」なしには生まれない成長です。
「レジリエンス」という英語があります。これは逆境時からの回復力や、我慢強さのような意味になります。心理学用語としては「精神的なしなやかさ」を指すことが多いです。もっと分かりやすく言うと「受け流せる力」になります。
ストレスを成長の「糧」にするのか、自分を殺す「毒」にするかは、この「レジリエンス」に左右されます。
どうでしょう。「レジリエンス」について少し興味が湧きましたか?
では、この「レジリエンス」はどのように向上させていけば良いのでしょうか。
いくつかあるのですが、その中でも大切で効果がでやすいものを紹介させていただきます。
1,他人と比較するのではなく、過去の自分と比較する
他人と自分を比較すると不幸になるというデータがでています。これはイメージしやすいと思いますし、近年よく言われていることではないでしょうか。
「上の人と比較すれば、モチベーションアップにもなるし成長につながるだろう」と言われる方がいらっしゃいますが、レジリエンスが不十分の状態ですと必要以上のストレスを抱えることになり、心が折れてしまいます。
自分に足りないものにばかり目が行き、自分の得意な部分を見落としてしまうことで自分には価値がないと思ってしまうんですね。
2,週1回以上、運動する
これは以前に紹介させていただいたことの繰り返しになるのですが、運動はやっぱり心と体の健康に不可欠なんです。その中でも特におすすめなのが朝散歩ですね!これのメリットはインターネット上にごまんと情報があるので良ければ調べてみてください。
3,1日のなかで「良かった」と思うこと3つ書き出す
これはいわいる「ポジティブ日記」というやつで、メンタリストのDaigoさんや精神科医の樺沢さんもおすすめする方法です。個人的にポイントとなるのが、無理にポジティブなことを書かなくていいということです。
例えば、会社の人に怒られたとします。で、心が納得していないのに「怒られたのは自分の成長のためだ。だからあれは良いことなんだ」とポジティブなこととして書くことです。そんなに肩ひじ張らずに、この日記を書くときはもっと些細なことでいいということを頭に入れておくと続けやすいですし、効果が出ます。
良い例としては「今日は10分早起きできた」「できないことをできないと断ることが出来た」「散歩していると春の訪れを感じることが出来た」など、具体的に書けると効果が増します。
いかがだったでしょうか?
他にも自分の「好きなこと」を知る、睡眠時間をいつもより多めにとってみるなど様々な方法があるので、ぜひみなさんの「こんなのはどうか」という意見等もあれば嬉しいです。
最後に全てに共通する注意点として、効果があるかは人それぞれ異なりますし、まず実践を続けないと意味がないことをご理解いただいたうえでぜひ一人でも多くの人が「しなやかな人」になれることを願っています。