精神科ナースがウェルビーイングについて考えるブログ

現役精神科ナースが「よりよい人生」について考え、共有します。

Wordpressでブログをはじめました!

こんにちは、精神科ナースまさです。

 

しばらく更新してなかったんですが、その間はサボっていたわけではないんです(笑)

このブログは無料で運営していたんですけど、ある程度ブログを書いていく流れが分かってきました。

そこで、本格的に続けていきたいと思ったのでWordpressのほうで新しいブログを作りました!

 

ですので、今後はこちらのブログではなく

新たなブログウェルビーイングのすすめを更新していきます!

 

poipoiresident.com

まだまだ足りないこと様々ありますが、これからみなさんの人生を少しでもより良く生きていけるような有意義な情報発信をしていきますので、よろしくお願いいたします!

 

新しいブログはより充実した内容となっておりますので、ぜひ遊びにきてください~!

海外に住んで気付いた、ひとつの「勘違い」


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こんにちは。精神科ナースまさです。

 

私はもともと一般科病棟の看護師をしており、そこを退職した後は1年ちょっとだけオーストラリアに住んでいました。海外へ「旅行」ではなく「住むこと」への憧れがあったのと、自分の狭い世界を広くするにはどうしたらいいかを考えた結果でした。

刺激的な経験でしたし、まぁまぁしんどい思いもしました(笑)

でも、そこで自分は「大きな勘違い」をしていたことに気付いたんです。

 

今回はその「勘違い」についてお話していこうと思います!

理想郷(ユートピア)はない!?

英語にユートピアという単語があります。日本語にすると「理想郷」という意味ですが、そこに行けば幸せになれる場所みたいな感じで使うこともあります。

私個人として特に「海外生活=幸せ」という考えはなかったんですが、でもやっぱり最近のSNSとか見てると、海外での生活は充実してるんだろうなぁと思わされることが多いですよね?(私だけ?)

特にオーストラリア(地域にもよりますが)は天気が良くて海がきれいという印象があったので、それはもうワクワクでした(笑)


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実際にたどり着いて、すがすがしい天気のなか海に行ったのは今でも覚えています!

拙い英語で四苦八苦しながらも、なんとか生活していたある日、ふと「あれ?そんなに幸せじゃないな。。。」と思ったんです。

ある程度友達もできたし、仕事も初めてお金もまぁ大丈夫で、夢の海外生活!っていう状態だったのにも関わらず日本にいた時のようにモヤモヤ感が晴れなかったんです。

友達にも相談したんですが、ナチュラルスーパーポジティブ人間ばかりだったので、まったく理解してもらえず「まさは疲れてるんだよ!ほら、ワインでも飲んで忘れな!」って言われるだけでした(笑)

そのドライさがありがたかったこともあります。でも、やっぱり気になって考えていると、自分が気付かないうちにものすごく「期待」していたことに気付いたんです。

頭では「海外に住んでも人生はそんなに変わらない」と分かっているつもりだった一方で、心のどこかで「行けば変われる」と期待してました。

これに気付いたとき「ああ、ユートピアってないんだな」って落胆したのを覚えています。

ちなみに、2021年の世界幸福度ランキングではオーストラリアは12位と世界的にみても幸福度が高い国です。(日本は62位)

 

そんなところで落胆していたわけですけど、客観的に見ると落胆のレベルが砂糖並みに甘いと言わざるを得ません(笑)

 

いつでもどこでも一緒にいるのは「自分自身」

当たり前かもしれませんが、行くだけで自分が変われたり人生が変われる場所なんてないんだと実感できたのは、オーストラリアにきたからです。

おそらくあのまま行動しなければ、周りの環境を言い訳にして自分が変わろうとはあまりしなかったでしょう。

自分の人生を満足するものにするために、自分自身が変わる必要があることを海外で学ぶことが出来ました。

 

 

その大切さを教えてくれた本がありましたので、紹介させていただきます。

ぜひ、行動できないときなどに読んでみてもらいたいです。

 

ライフトラベラー 人生の旅人

ライフトラベラー 人生の旅人

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

幸せに働けていますか?

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こんにちは。精神科ナースまさです。

 

みなさんは幸せに働けていますか?

じつは、日本の労働者の満足度は先進国の中でもワースト2位と低いことが分かっています。

では、もう少し深く考えてみて「なぜ仕事に満足できない」のでしょうか?

 

人間関係?仕事内容?労働時間?

 

日本でも「働き方改革」が叫ばれるようになって「残業時間の短縮」や「週休2日の確保」など、国を挙げて取り組んでいるのはご存知かと思います。

ぜひみなさんの意見も聞きたいのですが、これらが実現するとみなさんは「幸せに働ける」ようになると思いますか?

 

これは私の意見ではありますが、個人的には

これらが実現したからといって幸せに働けるようにはならない」と思っています。

 

今回はその理由私がしている対策についてお話していきたいと思います!

残業時間が減って、休日が増えたらハッピー??

働いているみなさんは残業時間が減って、休日が増えたらどうでしょうか?

確かに、嬉しいことは嬉しいと思います。しかし、それで仕事前日の夜や当日の朝の憂うつは減るでしょうか?

 

正直、微妙じゃないでしょうか(笑)

 

私は常に、体調が悪くなるほど行きたくない仕事をどうにかして楽に仕事に行く方法を考えていますが、答えはいまだに見つかっていません。。

つまり「残業がや休日」ではなく「仕事自体」に対する認識を変えなければ

仕事の時間」を変えてもおそらくずっとこのままだと思っています。

精神科の看護師でありながどうかと思いますが、断言できるのは今の政府の方針に思考停止でついていっても、幸せに働けるようにはならないということです。

仕事の時間を変えてもダメ。じゃあどうする?

まず、仕事の「なに」がいやなんでしょうか?

 

転職エージェント「エンジャパン」様では

25%の人が本音では「人間関係」を理由に退職されているそうです。

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引用:退職理由のホンネとタテマエ 会社に伝えた退職理由は「家庭の都合」、実際は...? | エン・ジャパン(en Japan)

 

それだけ多くの人が、人間関係に不満を持っていることが分かりますね。

 

このお話をすると多くの人から「人間関係なんて、どこ行っても付きまとうのだからそれで辞めていたらキリがない」というお声をいただきます。

私もその気持ちは非常に分かります。そして同じように思っている人も多いからこそ、多大なストレスを抱えたまま働き続ける人も多いのだと思います。しかし、私自身の経験として、その言葉は人を追い込むことになることも痛感しています。

 

私も同じように人間関係に悩んでいるので対処法としては、認知行動療法と心理学を勉強してコーピングを学んでいます。

他の人からは「そんなこと勉強しても変わらないでしょ」と言われることがありますが、私には不思議で仕方がないのです。だって、そう言う人も同じように行きたくない仕事に悩んでいるのに、なぜなにもしないのでしょうか?

 

色々な人がいるとは思いますが、やっぱり嫌なことの根本を変えるためには行動するしかないと思っています。

具体的な行動方法については、こんど書いていきたいと思います。

それがしんどいことと分かっていても、行動しない方がしんどいのは私だけなんでしょうか。

 

みなさんの意見も聞けたらいいなと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

97%の日本人はポジティブ思考じゃなくていい!



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こんにちは。精神科ナースまさです。

 

みなさんのなかで「幸せに見える人」をイメージしたときに、どんな特徴がありますか?

多くの人のなかで「明るくて前向きな人」がイメージされるのではないでしょうか。

しかし、心理学的には97%の日本人にとって前向きなことはマイナスに働きます。

 

意外じゃありませんか?

 

もちろん、自然と前向きにポジティブにいられることは悪いことではありません。

しかし、最近よく言われる「笑顔を作りましょう」や「悪いことがあっても前向きに捉えましょう」というのは、心理学的には間違いで逆に失敗を増やしてしまい幸福度を下げることが分かっているので、無理にポジティブ思考にならないようにしましょう。

 

今回はその理由について説明していきます!

不自然なポジティブ思考は成功を遠ざける!?

以前紹介したこちらの記事認知行動療法における思考の偏り(認知の歪み)を紹介しました。

poipoipresident.hatenablog.jp

自然にポジティブ思考になれないのに、無理やり前向きに捉えようとすることは背景に「ポジティブでいなくちゃいけない」という「~すべき思考」が隠れています。

この思考にとらわれていると、単純に自分の思いと逆のことをしてるのでストレスがかかるだけでなく、マイナスな側面を見ることをやめてしまい、回避できたトラブルを回避できずに起こってしまったり、メリット・デメリットを正しくとらえることが出来なくなってしまいます。

これは、仕事だけでなく人間関係においてもマイナスに作用することが多く、生活を豊かにするどころか、成功を遠ざけてしまうことにつながります。

なぜ日本人はポジティブ思考じゃないの?

冒頭では「97%の日本人にとってポジティブ思考はよくない」とお話しましたが、これは遺伝子学的に、そもそも97%の日本人がポジティブ思考ではないということが分かっているからなんです。

これについても以前の記事で紹介しているので、ぜひ見てみてください!

poipoipresident.hatenablog.jp

 

簡単に言うと、97%の日本人は幸せを感じにくい(つまり自然と物事をポジティブに捉えにくい)遺伝子なんです。

なので、ほとんどの日本人は元来ネガティブ思考であり、それを無理やり前向きに捉えるのは上手な付き合い方ではないと言えるんですね。

まとめ

・ほとんどの人にとって無理にポジティブ思考になることは逆効果!

・なので、ポジティブ思考じゃないほうが自分らしいし、成功しやすい!

 

これで少しでも皆さんの気持ちが晴れると嬉しいです!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

私個人への相談等も承っておりますので、お気軽にどうぞ~ 

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いやな気分は行動でも変えられる!



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こんにちは。精神科ナースまさです。

 

突然ですが、皆さんの「気分」はどこから生まれていると思いますか?

基本的には自分以外の「外的要因」に左右されることが多いのではないでしょうか?

 

もっと具体的に言うと「上司から嫌なことを言われた」「部下が思い通りに動いてくれない」「出かけようと思ったのに雨だった」というマイナスな気分から、「お客さんから感謝された」「友達との話が楽しかった」「たまたま入ったお店の料理がおいしかった」などプラスな気分まで、ほとんど「自分以外のなにか」が「自分の気分」に作用していることが分かりますね。

 

でも、もしその気分が「自分で変えられる」としたら人生もう少し楽になると思いませんか?

 

 

今回は「行動で気分を変える方法」についての解説をしていこうと思います!

「感情」は「行動」に依存する!

実は認知行動療法でも「自分の行動で気分が変わる」ことが分かっています。

多くの人は「気分が乗らないから行動しない」と言われるかもしれませんが、それは逆で「行動しないから気分が乗らない」んです。

 

根性論と思われるかもしれませんがむしろ逆で、根性とかみたいな感情に振り回されているといつまで経っても行動できませんし、続きません。

そうなると「やっぱり自分はだめなんだ」って思い、なおさら行動に移せなくなります。

例えば、休日の朝にベッドの中で目が覚めた後も「やる気が起きない」ということでSNSを見て1時間とか過ごした場合、突然やる気がでることはほぼありません。

そのまま外にも出ずに昼過ぎになって、だらだらしていたら1日が終わってしまい「ああ、結局今日もなにもしなかった。明日も仕事だし憂うつだ。」となってしまう人も多いのではないでしょうか。

人間の「やる気スイッチ」は行動してからやっと入る

行動しないと感情がついてこないことは分かりました。

ではなぜ行動したら感情がついてくる、つまり「やる気スイッチ」が入るのかというと以前に投稿した「もっとも簡単なやる気スイッチの押しかた」に説明していますので、参考にしてみてください!

 

poipoipresident.hatenablog.jp

行動のハードルを下げる

とは言っても、わかっていてもできないことって多いと思うんです。

そこで認知行動療法でオススメしているのは「行動のハードルを下げる」ということです。

みなさんに「行動しましょう」というお話をすると「それができないから困っているんだ」と言われます。

そのため、私はもう少し具体的に行動の詳細を聞くことがあります。

そうすると大抵の方はスタートのハードルが高すぎることが分かります。

スタートするためのハードルはもっと低くていいんです。

 

ジムに行って運動することを目標としているなら、まず着替えたり荷物を準備することから始めてください、とアドバイスします。

勉強を2時間することを目標にしているなら、机でもどこでもいいので教科書や参考書を開いたり、問題を数問解くところから始めてください、とアドバイスします。

 

「そんなことで?」と思われるかもしれませんが、スタートがいちばんエネルギーが必要な場面であり、その際には最小限のストレスでないと始めることも、続けること出来ません。

まとめ

・感情が行動をつくるのではなく、行動が感情をつくる

・行動するためには、スタートのハードルを最低ラインまで下げる

 

これらを意識して、ぜひよりよい人生の実現を目指してみてください!

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

私個人への相談等も承っておりますので、お気軽にどうぞ~ 

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知っているだけで心がラクになる!-認知行動療法で使われる10の思考パターン-


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こんにちは。精神科ナースまさです。

 

みなさんが知らないうちにしている「偏った考え方のくせ」を心理学では

認知のゆがみ」といいます。

これは誰でも気付かないうちに持っており、人によってはこの認知のゆがみのせいで、生きづらさを抱える原因になります。

そしてこの「認知のゆがみ」には10パターンあることが分かっていますので、今回は全てのパターンを解説していきます。

自分の認知のゆがみを知ることは、精神医学的にも非常に有効な治療のひとつですので、ぜひみなさんはどのパターンにあてはまるのかを考えてみてください!

認知のゆがみ10パターン

全か無かの思考

 100%でなければ失敗と考えてしまう、いわゆる「完璧主義」です。

また「白黒思考」とも呼ばれており、現実ではほとんどありえない100%うまくいくことのみを有意義と思っており、それ以外は失敗と思っています。

結果として、些細なほつれが気になって自分にも他人にも厳しくなってしまいます。

一般化

ひとつの良くないことで、全てを判断してしまう思考です。

ひとつのマイナスな出来事で、「だから上手くいかないんだ」と決めつけていませんか?

例えば、告白して失敗してしまったときに「こんな自分、だれも好きにならないよ」と思ってしまうことや、ひとつの失敗で周りが悪口言ってるように感じたりなどがあれば、これに当てはまります。

心のフィルター

自分や他人の良いところが目に入らなくなるなど、悲観的なメガネをかけて生きている状態です。

「世の中はろくなもじゃない」や「世間は怖い」などと考えるのであれば、これに当てはまります。

マイナス化思考

全てを悪い出来事、悪い評価にすり替える思考です。

プラスな出来事はマイナスに、マイナスな出来事はよりマイナスに考えいませんか?

例えば、自分ができていることを「誰がやってもできる」や「他の人ならもっと早くできてた」などと考える場合です。

結論の飛躍拡大解釈と過小評価

これには2種類あって

①先読みの誤り

②心の読みすぎ

があります。

①は、自分の人生を先読みしすぎて「私はこのままだとずっと幸せになれない」などとと感じてしまう状態です。

②は他者の気持ちを勝手に想像し、つくりあげることで根拠のないストーリーができてしまうことです。

例えば「恋人が服を選んでくれたけど、それっていままでの服が気に入らなかったってこと?」と思ってしまい、恋人は実は我慢して横を歩いていたのかもしれないと、マイナスなストーリーをつくりあげてしまったりです。

感情的決めつけ

感情で物事を判断してしまったりしていませんか?

例えば「これだけ憂うつなんだから、何をしたって楽しくなんてならない!」と決めてつけてしまったり、「なんだか恋人とも話したい気分じゃないから、もう好きじゃないのかも」と思い込んでしまったりなどです。

すべき思考

自分のなかでの「人には優しくすべき」「愛想よく振舞うべき」などの「~すべき」ルールに縛られていませんか?

このルールに縛られていると、自分にも他人にも心の中で強制することになってしまいます。そして、その「~すべき」ができていない他人や自分を見ると、なんだかイライラしたりしてしまいます。

レッテル貼り

前述した「一般化」の極端なバージョンです。

自分にも他人にも一度「こんな人間だ」とレッテルを張ってしまうと、何をしてもそのレッテル通りの人にしか見えなくなってしまうという思考です。

例えそのレッテル以外のことをしたとしても、無意識に見ないふりをして、レッテル通りのことをした場合にだけ注目してしまいます。

個人化

「全ての出来事は私のせい」と思っていませんか?

「恋人や上司が機嫌が悪いのは、私がなにかしたからだ」

「先輩のあのミスは、私が見落としてしまっていた部分があるからだ」などなど。

実際には全く関係なかったり、あまり関与していなかったとしてもそんな風に考えてしまう場合は、これにあたります。

 

「認知のゆがみ」を生活に活かす方法

前述した10つの認知のゆがみを知り、実際に自分はどのパターンが多いかを知ることで、日々の生活を少しラクにすることができます。

これは簡単なことではありませんが、心をラクにする最も簡単な方法ですのでぜひやってみてください。

準備

・ペン

・ノート

書き出し

実際に最近あったもやもやしたことなどを思い出してください。

そのとき、自分はどんな風に感じていたか具体的に書いてみましょう。

 

例)

・また仕事で失敗した→あんな初歩的なミスなんてありえない→やっぱり自分はダメなやつなんだ。

 

認知のゆがみパターンを当てはめる

この例の場合、最初の「失敗した」は事実ですが、「ミスはありえない」はすべき思考(ミスなく仕事すべき)「やっぱり自分はダメなやつ」は一般化ですね。

 

このように、いくつもの身近にあったもやもやを書き出していくと、自分がよく使う思考パターンが見えてきます。

 

思考のパターンを知るだけで、かなり変わります!

実際の認知行動療法では、これらの思考パターンを知ったうえでどのように考えていくとラクになるかを一緒に考えていきます。

本当はそこまで解説したかったのですが、それは個別でやらなければ効果が薄いのでここでは断念します。

自分の思考パターンを客観的に知れるだけでも、かなり心がラクになりますので、みなさんもぜひ、認知のゆがみを自覚してみてください!

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

私個人への相談等も承っておりますので、お気軽にどうぞ~ 

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