9割の人はコンフォートゾーンを出なくちゃいけない思っているけど・・?
こんにちは。精神科ナースのまさです。
この写真は、私がオーストラリアで家と仕事を同時になくしたときに、やさしい知り合いが急遽一緒につくってくれたテントです(笑)
意外と豪華なんですけど
ここに約2週間泊まっていたので、まぁまぁしんどかったです(笑)
さて、みなさんは「コンフォートゾーン」って聞いたことありますか?
直訳で「快適な領域」という意味なんですが、心理学では「ストレスや不安がない状態や日常生活の範囲」のことを指します。そして近年の自己啓発やビジネスなどでは、この「コンフォートゾーン」から抜け出しなさいと発信しているところをよく見かけます。
では、この「コンフォートゾーン」は「悪」なのでしょうか。
精神科ナースである私の答えとしては「No」です。
入院される患者さんのなかには「強迫観念」をもっている人が多いです。「強迫観念」とは、ある思想にとらわれて執拗に手洗いや確認行動などの特定の行為を行うことです。
もちろん普通であれば、ある程度で止めて次に移ることが出来るのですが、強迫観念がある患者さんにはそれができません。
その根底にあるのは「~しなくちゃいけない」です。
これは精神疾患を持っている人もそうでない人も心当たりがあるのではないでしょうか?
「~しなくちゃいけない」はもっとも簡単に不幸を感じさせることができます。
ですので「コンフォートゾーンをでなくちゃいけない」と思っている人には
「そんなことないんですよ。コンフォートゾーンを出る必要性を感じたらでてみればいいんですよ。」とお伝えしています。
そもそもコンフォートゾーンにいて快適を感じられるのは、セロトニンが分泌するからなんです。このホルモンは長期的な幸福感を生み出すために必要なホルモンなので、持続可能な幸福を目指すには必須なんですね。
ですので、コンフォートゾーンというのは一概に悪とは言えず、むしろしっかりと幸せを享受するべきなのです。
では、ずっとコンフォートゾーンにいるのが良いのでしょうか。
もしも、あなたが今の生活を心から満足して過ごされているのであればなんの問題もないでしょう。
しかし
「楽しくない」と感じていたら?
「しんどい」と感じていたら?
その場合は、あなたのコンフォートゾーンの外側をのぞいてみる必要があります。
そうすることで、今のあなたの視点が変わり、当たり前に感じていたことが当たり前ではなくなることで幸せを感じることが出来るかもしれません。
1つの道しかないと思っていたことが、実は3つも4つも隠されているかもしれません。
そう考えると、すこしワクワクしませんか?
ちょっとだけコンフォートゾーンを出てみようと思えませんか?
そうやって自分自身で納得して歩みだして、気付いたら出ているのがコンフォートゾーンなんです。
以上のことから
「コンフォートゾーンは出なくちゃいけないわけじゃない。
必要性を感じたら、少しだけいつもと違うことをしてみるだけでいいんですよ」
とみなさんにお伝えして、今日は終わろうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
私個人への相談等も承っておりますので、お気軽にどうぞ~